この記事ではさらに詳しく鈴木茶苑さんについてご紹介します!
(以下、鈴木さんより。原文そのままです。)
【お茶を作って何年?】
茶業を始めて51年。初代・勝彦は藤枝市出身で川根は母の実家があった場所。令和元年に35Kの小さな製茶機械の荒茶工場を新設、今年から釜炒り機を導入。それまでは友人の工場や町の台湾式の釜炒り機を借りていた。
【茶園はどんな場所?】
南アルプスの山々に囲まれた山里で、標高の高い畑だと海抜300mくらい。
畑のいくつかは縄文時代の遺跡だった場所もある。
【お茶作りで大切にしていることは?】
茶の樹が本来持っている力を発揮させること。
具体的には大量の施肥をし、アミノ酸に由来する旨味を良しとする茶の評価には疑問を持っている。
あとは経営面積や販売の仕方などで、家族に過度の負担にならないようにしたい。
死ぬ時に茶農家で良かった、と思えるようなみんなが茶で幸せになるような人生を送りたい。
(LET:めっちゃかっこいいですね!!!)
【お茶作りの楽しみ・喜び】
狙った香味のものができた時、または思ってもいない香味のものができた時。
でも一番嬉しいのは、お客さまが「美味しい」と言ってくれた時。
自分たちの作っているお茶に確信なんて持てずにいるので、自己満足になっていないだろうか、お客さまの反応はどうかといつもドキドキしている。以前、私たちのお茶の中でも最も実験的なお茶を作った時もやはりすごくドキドキしたが「美味しかったから、売り切れたら嫌なので」と同じお茶を買ってくれたお客さまがいて、あの時は本当に嬉しかった。業界の基準なんて関係ない。私たちを支えて、導いてくれるのは消費者の方。
【これからの目標】
無施肥(畑の地力を維持する程度の施肥管理)と引き続き無農薬。
昔、初代が大叔父に言われた「四里の帰り道、口の中があますずしい」お茶が目標。
あとは現在、培われてきた知識、機械、設備などの遺産があるものの、この先どんどん失われていく前に「これからの茶業に未来を抱く」という同じ想いを持った仲間同士、産地を飛び越えて連携していける体制を作っていきたい。
【メッセージ】
私たちのお茶はただ、ここにあります。
日本全国に茶農家がいて、丹精込めて作ったお茶があって、その中にあなたにぴったりのお茶があるはず。そうなるように茶農家は日夜、努力を重ねていきます。そしてたまには鈴木茶苑のお茶でも飲もうかな、と思い出して飲んでくれたら嬉しいです。
まっすぐで気取らない言葉に、鈴木茶苑さんらしさがよく表れているように感じます。
品評会基準に合わせたお茶作りではなくて、信念と情熱をもってお茶に向き合う鈴木茶苑さん。
「日本茶ってどれも同じでしょ?」と思っている人にこそ、試していただきたいお茶です。
L'Essentiel Teaショップでは
で鈴木茶苑さんのお茶をお楽しみいただけます。
鈴木茶苑さん
WEBSITE: http://suzukichaen.com/
SHOP: https://kawanecha.thebase.in/